安全な培養技術と品質
幹細胞の品質の保証
当院が依頼している細胞加工施設では患者様にご提供する幹細胞の品質を保証する為に、
サンプル提供者複数名の脂肪組織から幹細胞の製造と同様のプロセスで培養を行った幹細胞サンプルの評価を外部検査会社に依頼しております。
サンプルは腹部から採取した組織で、細胞加工施設内で特殊な技術と専用の酵素で組織を分離し、単体の細胞を回収します。
単体の細胞は約1か月間の培養期間を設け、規定数に達したものをセルカウンターで細胞数を確認したのち、外部検査会社に依頼をしています。
安全性 | 無菌試験 | 陰性 |
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マイコプラズマ否定試験 | 陰性 | |
エンドトキシン試験 | 検出限界以下 |
当院が依頼している細胞加工施設では製造した幹細胞の品質を保証する検査は全て第三者検査機関に検査を依頼しております。
患者様ごとに試験報告書が提出されます。
幹細胞数の精密な確認方法
細胞加工施設では培養した幹細胞を、患者様に提供する前に幹細胞数と生存率を確認しています。


自動セルカウンター
細胞サンプルを得た後、生細胞と死細胞の区別によく使われる生体染色剤であるトリパンブルー溶液を加えて染色を行います。染色液によって死細胞は染まりますが、生細胞は細胞膜に阻まれて染まらないことを利用して、生存率算出のための区別を行います。
従来は染色したサンプルを顕微鏡で観察し、手作業でカウントしていましたが、機械を用いたことにより、自動で焦点や明るさを調整するため、作業者によるばらつきが発生せず、正確な生存率、細胞数の測定が可能となりました。


※写真はイメージです