幹細胞培養の新常識

再生医療の進展に伴い、幹細胞培養技術にも大きな革新がもたらされています。
従来の培養方法と比較して高い性能を発揮する、幹細胞培養技術の新しい常識についてを紹介します。
これらの技術は、再生医療の可能性をさらに広げるだけでなく、細胞治療や研究分野においても重要な役割を果たしています。

初代培養が可能

採取した細胞を直接培養する方法で、
より自然な形で細胞を
増殖させることが可能

優れた
細胞増殖性能

高い増殖能を示し、培養後も幹細胞の
形態をしっかりと維持できるため、
長期的な研究や治療にも
適している

再生医療製品
としての適格性

再生医療等製品材料適格性確認書
登録済み製品で、安全かつ
効果的に使用できる

動物由来成分
不含の培地使用

動物由来成分を含まない培地を
使用しており、異種感染の
リスク減少などより安全な
細胞治療が可能に

細胞増殖性能のデータ

培養した間葉系幹細胞は高い増殖性能を
示すだけでなく、細胞形態も維持できます。

通常の培養方法の細胞
（培養3日目）

当社の培養方法の細胞
（培養3日目）

表面マーカーとは、細胞の表面に存在するタンパク質や糖鎖などの分子で、特定の細胞を識別するための指標となるものです。これらのマーカーは、細胞の種類や状態を特定するために非常に重要です。

細胞の表面に存在する特定のマーカーに対して抗体を用いることで、どの種類の細胞か、または幹細胞であるかどうかを判断することができます。例えば、幹細胞の表面には特有のマーカーがあり、以下のようなものが挙げられます。

CD73＋、CD105＋、CD90＋：これらは間葉系幹細胞の特有のマーカーであり、これらが陽性であればその細胞が幹細胞であることを示唆します。
CD11b－、CD14－、CD19－：これらは非幹細胞の表面マーカーで、これらが陰性である場合は、細胞が幹細胞である可能性が高いとされています。